ブシロードの新作プロジェクトはSF×任侠物!君沢ユウキ、蒼井翔太らがキャストに
ブシロードの手がける新たなメディアミックスプロジェクト「ROAD59 -新時代任侠特区-」が、本日9月25日に「ブシロード新プロジェクト発表会」にてお披露目された。本記事では都内某所で開催された発表会の模様をレポートするとともに、同プロジェクトについて紹介する。
「ブシロード新プロジェクト発表会」は9月30日まで行われている「ブシロードゲーム祭り」の一環として開催されたもの。発表会には「ROAD59 -新時代任侠特区-」にメインキャストとして参加する俳優の君沢ユウキ、砂川脩弥、井上正大と、声優の蒼井翔太が登壇した。
プロジェクトのタイトルや概要の発表前に、まずはキャスト陣からオファーがあったときの感想がそれぞれ語られる。井上は「テーマを聞いたときに衝撃がありました。ブシロードさんは毎回斬新な企画をやられているイメージがあったんですが、今回さらに斬新なプロジェクトになっていて、ワクワクが止まらないです」とこの後に控える発表への期待感を高め、蒼井は「発表されるプロジェクトの世界観とは、私は違う世界観で生きております」とプロジェクトのテーマをほのめかす。続いて「この世界観の作品にどれだけ自分が付いていけるかも、自分のチャレンジだと思っています」と意気込みを述べた。
キャストのコメントに続き、満を持してプロジェクトのPVが公開され、その概要が明らかになった。「ROAD59 -新時代任侠特区-」はSF要素を取り入れた新しい解釈の任侠もの。架空の道路・“国道59号線”の先に続く東京湾に浮かんだ巨大人工島に作られた欲望渦巻く眠らない街・天海区を舞台に、“ジンギ”と呼ばれる任侠者たちの互いの信念と生き様を賭けた戦いが描かれていく。また同プロジェクトの第1弾の展開として、この日登壇したキャスト4人が出演する舞台を12月に東京・なかのZERO 大ホールにて上演することが明かされた。
「ROAD59 -新時代任侠特区-」に登場する任侠者・“ジンギ”は、盃を交わす際に酒ではなく血を用いる。血を分け与えられた任侠者は、晴れて組の一員と認められ、“神祇(ジンギ)”と呼ばれる力を持つことができる。血の盃を交わすことは、人の道を外れることを意味するが、任侠者たちはそうまでしても力を求めていく。そして、物語のキーワードとなるのが天海区の地下に封印されているという“夜真多大蛇(ヤマタノオロチ)の首”。その血を飲めば、かつてジンギが持っていた神と等しい力を手にできるという夜真多大蛇の首と、生まれながらにしてジンギの血を引く“少女”を巡り、任侠者たちによる抗争の火蓋が切って落とされる。
今回キャストとして発表された4人は、夜真多大蛇の首と“少女”を巡って奪い合う4つの組に所属。君沢が演じる八薙バクトは時代のしがらみにとらわれない、自由な気風を持つ春雲(しののめ)組の実質的リーダーという男だ。君沢はバクトについて開口一番「ほかの組には勝ったんじゃないですか」とコメント。「何事も適当に済ませる性格に見えてやる時はやる」というキャラクター紹介を受けて、井上から「ユウキくんまんまじゃないですか」と褒められると、君沢は「(バクトは)内面から滲み出るカッコよさを持ち合わせていると思うので、それが届くようにがんばりたい」と意気込みを伝えた。
さらに春雲組の組長・結津万清信役を京本政樹が演じることが発表されると、京本がスペシャルゲストとしてステージに登場。「すごいものを考えるな」と作品への第一印象を話し、「やっと実年齢に近い役どころへの挑戦なのかなと思って楽しみにしています」と、組長役として若いキャスト陣と共演することを喜ぶ。さらに同じ組に属する八薙バクト役の君沢から「組長」と呼びかけられ、笑顔を見せた。
続いて紹介されたのは家族のような絆を持ち、伝統を重んじる狛浪(はくろう)組。砂川は、組の伝統と格式を背負わされ、不本意ながら極道の道を歩んでいるという悩み多き若き組長代行・氷室ショウを演じる。氷室ショウについて砂川は「組長代理として、自分の役目を全うしようとする真っ直ぐな男なんだろうなというイメージがあって。そこをどう表現していくか観ていてください」と呼びかけた。
金と権力でのし上がった天海区の最大勢力・黒条組の組長である皇賢誠を演じるのは、井上正大。京本から「井上くんまんま。ぴったり」とお墨付きをもらった井上だったが、「傲岸不遜な態度で他者を見下す」というキャラクターの皇賢誠に似ているという言葉を、素直に受け入れづらそうにしていた。井上はこれまでも同じような悪役寄りのキャラクターが多いことを伝え、「髪が白いキャラクターも何回かやっているんですよね。親近感が湧く役だなと感じてます」と締めた。
そして最後に紹介されたのは、世界規模で展開する海外マフィアの連合組織・PHOENIX(フェニックス)。PHOENIXの日本支部リーダーであるベネディクト・ロレンツォ・ヴァザーリを演じる蒼井は、自身とキャラクターを比べ「中身、役柄は蒼井翔太のイメージとはほど遠いところもあるんですけれども」と分析しつつ、「悪い顔ができないんですが、演じていくにつれて悪役顔に染まっていくのかなと楽しみにしています」と今後の自身の変化に期待を寄せた。
さらにPVに収められた主題歌「Exterminate」を担当しているGACKTからのビデオメッセージも上映された。GACKTは「言いたいことも言えず、閉塞感、規制が蔓延している世の中で、もっと自由に自分らしいあり方は何なのか?」という思いをプロジェクトから受け取り、それに面白さを感じたと伝える。また君沢はGACKTのバックダンサーとして、全国ツアーを一緒に回ったという思い出を話し、「またこうした大きなプロジェクトで巡り合うことができて、うれしい気持ちでいっぱいです」と思いを述べた。
発表会の最後にはブシロード代表取締役会長であり、プロジェクトの製作総指揮を執る木谷高明氏も登壇。「格差や差別が広がる世の中の閉塞感の中で、人間が人間のことを純粋に好きなることが、なかなかできなくなっている。(『ROAD59 -新時代任侠特区-』は)一見すると女性向けの作品だと取られがちなんですが、そんなことはなくて。私たちが描きたいのは、熱い男たちの熱い生き様。人間が人間を好きになる、人間が人間に惚れる作品を今回は描かせていただきたいと思います」と力強く語った。なお木谷氏からは今回の舞台を皮切りにさまざまな展開を予定していることも伝えられた。
メディアミックスプロジェクト「ROAD59 -新時代任侠特区-」
スタッフ
原作:ブシロード
製作総指揮:木谷高明
ストーリー原案・構成:毛利亘宏
キャラクターデザイン:ぎどら
統括プロデューサー:中山雅弘
制作:ブシロード・ミュージック、エースクルー・エンタテインメント
エグゼグティブプロデューサー:都田和志
主題歌担当アーティスト:GACKT
キャスト
八薙バクト:君沢ユウキ
氷室ショウ:砂川脩弥
皇賢誠:井上正大
ベネディクト・ロレンツォ・ヴァザーリ:蒼井翔太
結津万清信:京本政樹
ほか